2007年5月3日木曜日

六月

竹ノ塚、西新井あたりは足立区の中でも史跡・名所が多い地域ではないだろうか。特に東武伊勢崎線の西側に見どころが集中しているようだが、今回は東武伊勢崎線と平行して走る2本の旅街道「日光街道」と「旧日光街道」がある東側について書きたいと思います。

その街道沿いに「六月」という場所があります。その地名の古く、源義家の奥州征伐伝承に関わる八幡神社や炎天寺の由緒に深く関わっているらしいです。また、昭和初期には六月周辺には染物工場が数多くあったらしい。そのもとになるのが江戸後期にこのあたりで営業していた紺屋(こうや)だそうだ。この地域で紺屋が栄えた理由は、地下水脈に恵まれていたことと、千住に近く北千住と日本橋の問屋まで1日で往復できるその立地でした。しかし、大空襲に壊滅的な被害を受け、以降は以前の輝きを失いやがて衰退したらしいです。(参考「江戸・東京歴史の散歩道6」街と暮らし社)

いまでは姿を消してしまった紺屋ですが、今度じっくり歩いてその名残を探してみたいと思います。